第4部 光芒の果て(5)
朝里と由利はベッドに横たわっていた。由利は仰向けに,朝里は由利の右側に横臥し,由利の胸に顔を埋めていた。
朝里は由利の乳首を口に含むと,強く吸った。
「ああ,気持ちいい」
由利は本当に感じるらしく,嬉しそうに声を立てた。
「おっぱい感じやすいんだね」
朝里は乳首をしゃぶりながら言った。
「ええ,そうなの。私,最近,おっぱいが感じるようになったの。そうやって乳首を責められるとたまらないの」
由利の言っている事が本当かどうか確かめるため,朝里は由利の股間にそっと指を這わせた。そこは秘液が溢れるばかりに湧き出していて,しかも,少し指を動かしただけで,痙攣するほど,感じ易くなっていた。乳房への愛撫が秘液を溢れさせたのは明らかだった。
「結構,濡れてるね。女はいいよな。何度でも出来て」
朝里は,この10時間ほどに,何本かの猛りを咥えこんで,なおかつ枯れることなく,秘液を分泌する由利の体を羨ましく思った。
「いつでも,そういう分けじゃないわ。朝里さんが上手なのよ」
由利は自分から唇を,朝里の唇に押し付けながら囁いた。
「よく言うよ。君が単に淫乱なだけなんだよ」
朝里はそう言うと,淫乱の化けの皮を剥がそうとするかのように,舌先や唇を使って,激しく由利の乳房を責め立てた。
由利は,「あー」という鋭い声をあげて,体を痙攣させたが,彼女の右手は,朝里の猛りをしっかりと握りしめ,微妙な刺激を送る事を忘れてはいなかった。
朝里は唇と左手で両の乳房を,右手で股間を責め立てた。由利の体内洞は時折激しく縮小し,朝里の指を咥えこんだ。
女は言葉や顔で演技する事は出来ても,秘所を自由に縮小させる女などはいないというのが朝里の経験から得た常識であった。
したがって,朝里は由利が演技でなく感じており,絶頂を極めているのだと判断した。
「朝里さーん,ちょっと」
「えっ」
「いい気持ち」
朝里は,由利が十分感じて,受け入れ体制が整ったのを見極めると,体を入れ替え,正座の姿勢から,由利の脚を頭の上まで持ち上げ,秘所を剥き出しにすると,おもむろに彼の猛りを挿入した。
由利はその瞬間,短く息を吐いたように見えたが,それ以外は目立った抵抗もなく,没我の境地に入っているようであった。
朝里は両手で由利の両足の踝を掴むと,左右に広げ,朝里の肩に由利の脚を掛けるようにするとともに,上体を由利の上に重ねていった。
由利の体は二つに折れ曲がり,爪先が頭を越してベッドに付くほどになったが,若くて体が柔らかいからなのか,絶頂に上り詰めているからなのか,苦痛を漏らすような事はなかった。
「朝里さん,ツイテ,もっと突いて。ああ,硬い」
由利は朝里を更に求めた。
朝里はその言葉に触発されたかのように,激しく抽送を繰り返し,あるいは奥深く,猛りを沈めこみ,右に左に振った。
さらに,何分か後に,朝里にも絶頂が訪れた。堪えれば,まだ持続は出来たが,由利ともう一回戦,交わりたいという希望もあったので,無理に我慢をしないで,自然に任せる事にした。
「よし,いくぞ」
朝里はそう言って,さらに何度か腰を激しく振り,最後に由利の中で果てた。
朝里は,照れ隠しのように,由利に口付けすると
「終わった」
と言った。
「もう終わったの。もっとして欲しかった。もう1回,出来ますよね」
由利はさっきまでの狂乱状態が嘘のように,落ち着き払っていた。
朝里は,君がもう絶頂みたいな感じで喘いでいたので,それに合わせてお仕舞にしてやったんじゃないか,それなのに,早すぎるというのか,と言いたかったが,ぐっと堪えて
「由利さんとだったら,何回でもOKですよ」
と,お愛想を言った。
「うれしいわ。今度はもっとガンガンやって下さいね」
由利は期待を込めたように言った。
この女は底無しだ,朝里はそう思った。
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